幼児2人乗せ自転車を初めて乗る前に

コロナウィルスの猛威が収まらない。
まだまだ不自由な生活を送らなければならない状況ですが、でも、またこのコロナウィルスが終息し日常が戻ってきた時のために改めて子育てで自転車を利用する時に気を付けたいことを確認してもらえたらうれしいです。
今日は幼児2人乗せ自転車を初めて乗る前にということで自転車文化センターの谷田貝一男さんにお話をしていただきました。

まずはみなさん、電動アシスト自転車は使っていますか?
使い慣れている方は感じることは少ないのですが、意外と車重があって電動アシスト自転車は重いんですよね。

さらにお子さんを幼稚園とかの送り迎えで自転車に1人乗せしたときと、2人乗せをして走るときは感覚が変わっているんです。子供をチャイルドシートに乗せた自転車はふらつきやすいんです。

幼児2人を乗せているときは、1人を乗せているときよりも、「曲がるとき」「まっすぐのとき」、いずれのときもふらつきやすくなっています。

自転車の重さを使うシーン別に見てみると違いがわかります

 (自転車メーカー3社のカタログより)

前のチャイルドシート(体重制限15kg以下)に10kg、後のチャイルドシート(体重制限22kg以下)に15kgの幼児を乗せたとすると、自転車の重さと合わせて約60kgになります。
チャイルドシートが付いていない電動アシスト自転車の2~2.4倍、電動アシストが付いていない自転車の2.8~3.7倍の重さになります。

自転車は重いとなぜふらつきやすいのか?

後輪側には「運転する保護者」「年長の幼児」「バッテリー」などの重さが掛かり、前輪側には「年少の幼児」の重さが掛かります。
相対的に前輪側が後輪側よりも軽くなるため、浮くような状況で走行することになります。
このため、ハンドルに力を加えてバランスをとりながら運転操作を行わないと、ふらつきやすくなります。

幼児2人乗せ自転車に初めて乗る前に行うことは 

①前後のチャイルドシートに体重制限(前:15kg以下 後:22kg以下)の上限 に近い重さの荷物を入れます。

②ハンドルを持って8の字を描くようにして押し進めます。
何回も練習して、ハンドルにしっかりと力を入れて操作することを習得してください。

 コメント資料協力、谷田貝一男様