自転車を選ぶときの基準って?

みなさんこんにちは。
これから子育てで自転車を使おうかと考えているママさん、パパさん。
自転車を選ぶときって何を基準に購入しますか?
カタチやフレームの色?
価格?
ライフスタイルにあわせて?
人によって選び方はいろいろです。

長くお付合いする自転車ですから選ぶ基準は人それぞれ違いますよね。
選ぶ時にいろいろな選択肢があるのはある意味楽しいです。
こんな自転車欲しい、あんな自転車いいいね~って悩みますが1つだけ選ぶ時に気にして欲しい基準があります。
それは自転車そのものの安全性!
でも自転車の安全性ってみただけじゃわかりませんよね。
だから自転車選を選ぶときには必ずチェックしたい。。。

BAAマークがついているか!

でもBAAマークって何?

これから子育てで自転車を使おうと考えているママさん、パパさんに大切なお子さんを乗せる自転車だからこそ知っておきたいBAAマークのあれこれ。
今回も自転車文化センター学芸員の谷田貝さんにお話をしてもらいました。

安全な幼児2人乗せ自転車の選び方

「BAA 安全・環境基準適合車」とは?

自転車に関わるメーカーと販売事業者で構成されている団体が定めた自転車安全基準に合格して点検整備され、完全に組み立てられた状態で販売されている自転車だけに貼られています。もし製造上の欠陥で事故が起きたときは補償があります。

「幼児2人同乗基準適合車」とは?

幼児2人の体重を合せると25~35kg、さらに運転する人の体重を合せると70~80kgという重さになりますので、幼児2人を乗せるための自転車には車体の強度やブレーキの性能、運転の操作性など高度の安全性が求められます。この安全性に対して合格した自転車という証です。

「BAA 安全・環境基準適合車 幼児2人同乗基準適合車」のシールが貼ってある自転車を選ばなければいけない理由とは?

①神奈川県や東京都の条例で、幼児2人を乗せることができる自転車が定められています。
(以下の条文の記述は分かりやすくするために一部修正しています)

[神奈川県道路交通法施行細則第9条]

自転車の定員は1人であるが、運転者のための乗車装置及び2つの幼児用座席を設けるために必要な特別の構造又は装置を有する自転車(幼児二人同乗用自転車)の幼児用座席に幼児2人を乗車させ、16歳以上の者が運転する場合にはこの限りでない。

[東京都道路交通法規則第10条]

自転車には運転者以外の者を乗車させないこと。ただし、16歳以上の運転者が運転者のための乗車装置及び2つの幼児用座席を設けるために必要な特別の構造又は装置を有する自転車(幼児二人同乗用自転車)の幼児用座席に幼児2人を乗車させるときはこの限りではない。

この条例に書かれている運転者のための乗車装置及び2つの幼児用座席を設けるために必要な特別の構造又は装置を有する自転車が「幼児2人同乗基準適合車」になります。
「幼児2人同乗基準適合車」ではない自転車に幼児2人を乗せて運転すると、道路交通法第121条より2万円以下の罰金または科料に処されます。

②幼児2人を一緒に自転車に乗せるということは、その2人の子どもの命を預かって 運転するということですから、安全な自転車を選ぶことが大切です。

幼児用座席が1つしかない自転車に、あとからもう1つ座席を取り付けて幼児2人を乗せようとするとき

①幼児用座席が後ろにだけある後乗せタイプと、前にだけある前乗せタイプ、いずれ の自転車でも「幼児2人同乗基準適合車」のシールが貼ってないと、幼児用座席を もう1つ取り付けて幼児2人を乗せることはできません。

幼児用座席が後ろだけにあるタイプ

幼児用座席が前だけにあるタイプ

(いずれの自転車も幼児2人同乗基準適合車ではありません)

(自転車文化センター所蔵)

②後から取り付ける座席は、その自転車に適合した座席を選びましょう。

③取り付けは自転車店にお願いしましょう

                コメント資料協力、谷田貝一男様

以上ですがいかがでしたか?
法律もからんで難しいと思われますが事前に知っていると事故の防止にも役立ちますよね。
それに加えて普段から無理のない乗せ方や走り方で大切な命は守れます。